雨の歌〜「雨糸」村松邦男

vozrecords2008-04-17

 午後から雨が降り出した。何となくさえない。こういう時は、雨が憂鬱なものに思えない気分にしてくれる雨の歌を聴きたいと思って選んだのが村松邦男さんの「雨糸」。作詞吉田美奈子さん、作曲村松さんの隠れた名曲。これは1985年に彼が発表したアルバム「ロマン」に入っていて、このアルバムは先日目出たく紙ジャケットで再発された。
 村松さんは元シュガーベイブのメンバーで、大瀧詠一のナイアガラ関連の作品のギタリストとして知られているが、10年くらい前に一度だけ彼がレコーディングしているところを見たことがある。確か、最初ストラトキャスターを弾いていたんだけど、その現場のディレクターが「ちょっとシュガーベイブっぽくやってみてもらえますか?」とリクエストしたところ、テレキャスターに持ち替えて、何気なくワンフレーズ弾くと、現場にいた全員が「おお〜、シュガーベイブだ、、、。」とため息。過剰なテクニックとかじゃなく、音色ひとつでその人とわかるプレイヤーはそういるもんじゃないなあ、と思った。
 さて、このアルバムにはもう一曲「RAINY DAY」という曲もあって、これもいい曲。この2曲だけで、僕にとっては"雨CD"になっている。他の曲は全然雨っぽくないんだけど、、。