ピアノマン〜フランク・ウェーバー(2)

vozrecords2007-12-01

 以前にこのブログで、僕の好きなピアノマンということでフランク・ウェーバーのことを書いたんだけど、彼と交流のある方がたまたまそれを読んで、少し前にメールをいただいた。そして、まったく驚く展開なのだが、その方を介してフランク・ウェーバー本人とメールをやりとりすることになった。
 そして、重ねて驚くことに彼は新しい作品を制作していて、その音源が今週僕の手元に届いた。僕が知る限り、彼は1978年に「AS THE TIME FLIES」と1980年に「Frank Weber」(邦題「ニューヨークのストレンジャー」。なんてタイトルだ、、。)の2枚のアルバムを出したきりで、確かにその2枚は時どき棚から取り出して聴いてきたけど、27年ぶりだと思われる彼の作品はどんなものか正直半信半疑だった。だけど、今回届いた作品は予想以上のものだった。
 彼がメジャーレーベルから出した作品に比べて、もっと温かみがあって、そしてせつないメロディーにあふれたものだった。重ねた年月が間違いなく彼に若い時には出せなかった魅力を与えてくれたようだ。曲によってマイケル・フランクススティーヴン・ビショップ、ジェイムス・テイラ−などのニュアンスが思い浮かぶ。今でもなお「ニューヨークのピアノマン」である感じが伝わってくる。
 以前僕がブログを書いた時点では廃盤になっていた「AS THE TIME FLIES」も、11/21にめでたく紙ジャケット仕様で再発された。彼の2枚のアルバムがCDで買えるのは世界中で日本だけだ。もちろん、彼はそれを知っていて日本にとても好意を持っている。なんとかして、この久しぶりの作品も、日本で発売されるようにアクションをおこしてみようと思う。