クッキーフェイス

vozrecords2007-11-20

 ハンバーガーショップ、特にアメリカのチェーン店なんかのBGMで洋楽の懐メロがかかっているところがよくあって、元"洋楽オタク"としては曲が気になってしょうがない状態になることが多い。けっこう相手とシリアスな話をしている時に、「なんだっけこの曲」と思い始めたら他のことが考えられなくなってしまう。  
 今日も下北沢のフレッシュネスバーガー(調べたら生粋の日本産ハンバーガーチェーンで、「ほっかほっか亭」の創業者のひとりが始めたらしい)に入ったら、いきなりパイロットの曲のイントロがかかりはじめて、「おっ!『February』だ。」と思っていたら、「January~」と歌が始まってきて、こんな記憶違いをするとはいよいよ頭がサビついてきたなあ、としばらく軽く落ちこんでしまった。
 他はカーラ・ボノフの「ささやく夜(Restress Night)」とかボズ・スキャッグス「ハリウッド」とか、ちょっと渋めな曲だったのだが、突然ヴァン・マッコイの「ザ・ハッスル」のパクリのようなイントロが流れてきて、「これ何だろう」と聴いていたら、サビでいきなり「クッキーフェイス」という言葉が飛び込んできて、はっとしてしまった。(まあ、ホントははっとするまでではなかったんだけど、つい勢いで、、)夏目雅子が歌ってた曲の英語版だ!
 家に戻って検索すると「Oh!クッキーフェイス」。歌はティナ・チャールズ、イギリスのディスコ・シンガーだ。カネボウのキャンペーンCMで夏目雅子が出ていて、バックでこの曲が使われていた。そして、夏目雅子自身も日本語でこの曲のシングルを出していた。佐藤健作曲/編曲で、この当時よくあった"和製洋楽"だった。発売は1977年。中学一年のときだ。僕が生まれた新潟の小さな町の駅前に薬局があって、そのウィンドウにこのキャンペーンのポスターが飾ってあった。学校の行き帰り、そのポスターの夏目雅子を憧れるように眺めていたのを突然思い出した。下北のハンバーガーショップからいきなり、1977年の新潟まで飛んでしまうのだから、音楽の記憶を誘発する力というのはなんかすごいものがる。ちなみに、「Oh!クッキーフェイス」は何年か前に発売されたカネボウのCMソング集に収録されているらしい。ティナ・チャールズ、夏目雅子両方のヴァージョンが入っている。でも、まあ買わないかなあ。