中島美嘉 NHKホール

 昨日は中島美嘉のライヴを見にNHKホールへ。僕がプロデュースとちょっとマネージメント的に関わっているvividblazeの岡野泰也が彼女に楽曲を提供したので、呼んでもらえたのだ。彼女はいままで4枚のオリジナルアルバム(NANAをのぞく)をリリースしているんだけれど、毎回岡野の曲を選んでもらっていて、そのおかげでコンスタントにライヴも見せてもらっている。もっとさかのぼると、僕がソニー・ミュージックパブリッシングに在籍していた時に担当していた川口大輔が彼女のデビュー曲「STARS」の作曲をしたことが縁で、彼のライヴにデビュー前の彼女が飛び入りで「STARS」を歌ったのも見ている。なにかふりしぼるような、「渾身」という言葉がぴったりな歌いっぷりで、普通にアイドルがデビューするんだとばかり思っていた僕はかなり感動したのを覚えている。
 あれから5年以上たって歌もステージングももちろんどんどん素晴らしくなっているのだが、なにより変わらず一曲一曲「渾身」な感じが伝わってきて、前のブログでも書いたかもしれないが"こなれた”感じが嫌いな僕には、すごく気持ちのいいライヴだった。
 まったく個人的な意見でしかないけど、彼女の声質は何か悲しげで、泣いているようにさえ思える時があるんだけれど、その声質が一番よく出てるのが「雪の華」のサビの「(雪の)華を〜」のところで、聴くたびにジャストミート(?)と快哉をあげてしまいたくなってしまう。曲の良さと声の良さが互いを引き立てあった良い例だと思う。

 今回のライヴはいきなり岡野がはじめて提供した曲「A MIRACLE FOR YOU」(ファーストアルバム「TRUE」最後に入っているバラード。だいたいはいつもライヴの終わりのほうで歌う)ではじまって、他に岡野の曲は最新アルバム「YES」に入っているかなりハードなロック・チューン「DANCE WITH THE DEVIL」もやっていた。そして、終演後客席に「LAST WALTZ」(セカンドアルバム「LOVE」の最後に入っているバラード)がいつものように流れたのだが、これも岡野の曲だった。