フォノジェニコ「オレンジの砂」

　以前の日記で、フォノジェニコのCD化されていない「オレンジの砂」という曲が好きだと書いたんだけど、なんとシングル発売（今日）された。さすがに今回はシングルらしいアレンジ（ストリングスとアコギが効果的）をほどこされてるけど、曲の魅力を損なうことなくスケール感が増した良い出来だと思う。（以前から僕が聴いていたシンプルなものも、サビの男女の対等なハモが不思議な郷愁感を醸し出してそれもまたいいので、興味のある方は是非ライヴへ）こういう曲を好きな人は潜在的にはけっこう多いと思うので、うまく届くことを願うばかりだ。
　ある音楽があって、それがそれを求めている人たちにちゃんと届いてないというような論議は以前からあって、ネットによって、先鋭的なジャンルやニッチなもの、音楽マニア好みのものなどは送り手と受け手は少しずつだがうまく繋がるようになったが、彼らのような一般層向けの、ある種王道、コンサヴァティヴなものはまだまだ困難は多いかもしれない。（僕自身もそういうインディーズをやっているので痛感している）ただ彼らのHPを見ると相当精力的にプロモーションやライヴをやるようなのでホントがんばってほしい。
　それから、このマキシシングルの３曲目「６月の絵画」という曲の共同アレンジとプログラミングを、やっぱり以前に日記に書いたことのあるsolaya君がやっていて、ホント世の中狭いなあと思ったが、そういえばしっかりしたバラードを書ける作曲家やアレンジできる編曲家の人数は実はけっこう少ないからかなあ（あれだけいろんなバラードが世の中に氾濫しているのに）、とも思った。